JALのマイレージで利用できるJMB提携航空会社特典航空券の利用条件が2012年10月から変更になっています。
http://www.jal.co.jp/cms/jalmile/ja/jmb_00231.html
今までは提携エアライン別に条件がそれぞれ設定されていましたが、10月からは条件が統一されることになりました。
基本的には大きく改善されていて利用者としては嬉しい限りです。最近のJALは各クラスへの新シート導入や787の導入など勢いがあって良いですね。
主なご利用条件変更等の変更点(JALサイトより引用)
2012年9月30日までのお申し込み分 | 2012年10月1日以降のお申し込み分より | |
特典の種類 | フィンランド航空(AY)、エミレーツ航空(EK)はゾーン制 | 距離制 |
特典航空券交換に必要なマイル数 | 各社毎に定められた必要マイル数必要マイル詳細は各提携航空会社特典ページをご参照ください。例1)フィンランド航空(AY)で 東京⇔ヘルシンキ⇔ベルリン (往復4区間ご利用の場合)・エコノミークラス 70,000マイル・ビジネスクラス 100,000マイル例2)キャセイパシフィック航空(CX)で 東京⇔香港 (往復2区間ご利用の場合)・エコノミークラス 21,000マイル・ビジネスクラス 41,000マイル | 必要マイル数を統一必要マイル詳細は下記の「JMB提携航空会社特典必要マイル」をご参照ください。フィンランド航空(AY)、エミレーツ航空(EK)以外の提携航空会社についても必要マイルは2012年9月30日までのお申込み分とは異なる場合がございます。例1)フィンランド航空(AY)で 東京⇔ヘルシンキ⇔ベルリン (往復4区間ご利用の場合)・エコノミークラス 50,000マイル (20,000マイル減)・ビジネスクラス 80,000マイル (20,000マイル減)例2)キャセイパシフィック航空(CX)で 東京⇔香港⇔東京 (往復2区間ご利用の場合)・エコノミークラス 21,000マイル (変更なし)・ビジネスクラス 42,000マイル (1,000マイル増) |
旅程・ご利用区間・途中降機(変更点) | 1. イベリア航空(IB)、ロイヤルヨルダン航空(RJ)等は片道特典をご利用いただけます。2. フィンランド航空(AY)、エミレーツ航空(EK)特典については出発地と最終帰着地が異なる場合は、同一ゾーン内に限ります。3. (1) イベリア航空(IB)、ロイヤルヨルダン航空(RJ)、S7航空(S7)等は地上移動区間は設定できません。(2) 出発地と最終帰着地が異なる場合は地上移動区間の設定はできません。4. イベリア航空(IB)、ロイヤルヨルダン航空(RJ)、S7航空(S7)等は1特典で最大4区間ご利用いただけます。(片道特典は1区間のみ)5. S7航空(S7)は途中降機(24時間以上の一都市滞在)は旅程全体で最大1回まで可能です。 | 1. 往復でのご利用が前提となります。(片道でのご利用はできません。)2. 出発地と最終帰着地が異なる旅程もご利用いただけます。ただし、出発地と最終帰着地が同一国内であることが必要です。3. 旅程全体で1回、地上移動区間の設定が可能です。(出発地と最終帰着地が異なる場合でも可)4. 1特典で、地上移動区間を除き、最大6区間までご利用いただけます。(中国東方航空(MU)は1特典で最大4区間、うち、中国国内区間(香港・マカオを含む)は最大2区間まで)5. 途中降機(24時間以上の一都市滞在並びに地上移動区間)は、旅程全体で最大2回まで可能です。 |
マイル引き落し後の変更・未使用特典払戻サービス | 2012年10月1日以降の、ゾーン制で発券された特典航空券の有効期限内の変更・払戻サービスは、ゾーン制ルールが適用されます。 | 距離制で発券された特典航空券の有効期限内の変更・払戻サービスは、距離制ルールが適用されます。 |
※上記表はJALのサイトから引用
今までよりもお得になった狙い目の路線
このルール変更で何路線か今までよりもお得に行ける路線が増えています。日本発でお得になる路線をピックアップしました。
FINNAIR利用
上記表のフィンエア利用の成田→ヘルシンキ→ベルリンが良い例ですが、FINNAIR利用だとベルリンの他にハンブルグ、ワルシャワ、クラクフやコペンハーゲン、オスロ、ストックホルムやタリン、リガ等のドイツ北東部以東~スカンジナビア半島など広域がエコノミーだと5万マイルで往復できるようになります。
フィンエアの特典航空券は現在なんとサーチャージが取られません。(将来的に変更になる可能性はあります)
それを考えてもフィンエア利用でヨーロッパに飛ぶのはとても良い選択だと思います。
EMIRATES利用
そして、エミレーツで成田or関空→ドバイを利用する場合でもお得になっています。今までエコノミー利用だと55,000マイル必要でしたが、今回の変更で40,000マイルで行けるようになりました。
ビジネスクラス利用でも65,000、ファーストクラスでも100,000マイルで行けるので、思い切って上級クラスに乗ってみるのもとても面白そうです。
成田発だとドバイまでしか40,000マイルで行けませんが、関空発だとドバイの他にドーハやマスカットにも40,000マイルで行けますね。
Cathay Pacific利用
キャセイパシフィックに関しては2,000マイル未満の短距離は以前と比べると改悪になっていますが、逆に4,001マイル以上の距離の必要マイル数は以前と比較するとかなりお得になっているので長距離線を利用しようと思っている人には嬉しいですね。
QANTAS利用
カンタスは1,501~2,000マイル未満の部分のみ改悪になっていますが、2,001マイル以上の距離の必要マイル数は以前と比較するとかなりお得になっています。
以前は成田→シドニーが50,000マイル必要でしたが、現在は40,000マイルで行けるようになりました。
S7利用
ロシアのS7航空は2,001マイル以上の距離の必要マイル数は以前と比較するとかなりお得になっていますが、日本へ就航している路線が成田→ウラジオストックと成田→ハバロフスクしかない上、ロシアはビザが必要なので使う人は少なそうです。成田からウラジオストック、ハバロフスクへの必要マイル数は以前の20,000マイルから変更はないので、そこからイルクーツクやサハリンなどロシア国内へ飛ぶ人には良い変更でしょう。
全般に必要マイル数が下がっているのでマイルで行く海外のハードルが低くなり嬉しいですね。
JAL自身も特典航空券はピークの時期を除けば割と取りやすいと思うので、マイルで海外に行く際はJALや提携会社を上手く使い分けて安く海外へ行きましょう。